ジャクリーヌ

まだブログを書くのに気構えてしまい、余所行きで文章が堅いなぁ…段々慣れるでしょうか。

今日の動画はジャクリーヌの涙。

会場の米沢カフェハウス・パウゼさんは音楽好きなマスターが定期的にコンサートを企画していて、私も度々出演させて頂いています。

40人程でいっぱいになるカフェですが、天井が高く響きも気持ち良く、お客様もいつも食い入るように聞いてくださいます。



この時は前半は小品だけで構成し、後半にシュトラウスのソナタ。

いつもリサイタルはソナタを中心にプログラムを組む事が多くもう少し小品のレパートリーも増やしたいのですが、なんせチェロのオリジナルの小品は暗い曲ばかりでw


『ジャクリーヌの涙』と言うタイトルを聞くと、イギリスの名チェリストジャクリーヌ・デュプレが浮かびますが、作曲者のオッフェンバックとは時代が違うのでデュプレをイメージして作ったなどではなく全くの偶然なのも驚き。


ちょうど今イギリスのロイヤルバレエの公式YouTubeで流れている、ジャクリーヌ・デュプレの生涯を描いたバレエ『The Cellist』を観ました。

10代で衝撃のデビューを果たし、ピアニストで指揮者のバレンボイムと結婚するものの幸せな日々は長くは続かず、20代後半で筋肉が硬くなる病にかかり演奏活動を引退し42歳の若さでこの世を去る壮絶な人生。。

演奏活動10年余りとは思えぬ歴史に残る、今も人気の高いチェリストです。


今までもその悲劇的な半生は本や映画にもなっていて、バレエってどうなんだろ…と思いましたが、さすがのロイヤルバレエ。

音楽はエルガーの他名曲をうまく織り交ぜながら、本物のデュプレに見えてきて、チェロ役の人にも魂が宿って見え…涙。


やはりデュプレ=エルガーのチェロコンチェルトのイメージが強いですが、最近バレンボイムとのショパンのチェロソナタを聞いて、あの何かが宿ったような音はやはり唯一無二だなと久しぶりに聞き入ってしまいました。

是非聞いてみてください。


久良木夏海 Kuraki Natsumi Official Site

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