久良木 夏海 Kuraki Natsumi プロフィール

チェリスト、山形交響楽団チェロ奏者。

東京・山形など全国各地で演奏活動を展開。

東京芸術大学音楽学部附属音楽高校を経て、同大学卒業。桐朋学園オーケストラアカデミー研修課程修了。

チェロを故・井上頼豊、苅田雅治、長谷川陽子、山崎伸子の各氏に師事。

はじまり…

1987年東京都生まれ。4歳からサンタさんにヴァイオリンが欲しいと手紙を書き続けるが叶わず、6歳のクリスマスにチェロなら良いだろうと言う許可証と故・井上頼豊先生の紹介状を頂きチェロの手解きを受ける事が全てのはじまり。

井上先生の逝去に伴い、9歳から苅田雅治、長谷川陽子両先生に師事。井上先生最後の弟子、長谷川先生最初の弟子となる。

学生時代…

東京芸術大学音楽学部附属音楽高校を経て、同大学卒業。

優秀なチェリストを多く輩出している山崎伸子先生門下で7年間みっちりとチェロを学び、ピアノトリオや弦楽四重奏を組み他の楽器の素晴らしい先生方に室内楽を学び、チェリストとしての土台を磨いた。

在学中はいしかわミュージックアカデミー(チャバ・オンツァイ氏他)、京都フランスアカデミー(フィリップ・ミュレール氏)、TANアドヴェントセミナー、富山室内楽フェスティバル等にも参加する。

大学4年時に東京芸大シンフォニーオーケストラとしてドイツ公演に参加した事でオーケストラを学びたくなり、富山にある桐朋学園オーケストラアカデミー研修課程に2年間在籍。

ここでは国内プロオーケストラのトップ奏者やベルリンフィルなど海外トップオーケストラ奏者の元一からオーケストラを学びながら、岩崎洸先生にソロを習う。

この時期ドイツでマルクス・ニコシュ氏、ウィーンでラインハルト・ラツコ氏のマスタークラス、北海道のPMFオーケストラ、TANアウトリーチセミナーに参加し、様々なスタイルの演奏家に触れ音楽の幅を広げる。

オーケストラに入ってから…

富山のオーケストラアカデミー在学中から夜行バスで東京と行き来しながらフリー奏者としても活動していたが、修了してすぐ偶然募集のあった山形交響楽団のオーディションに合格し2012年入団。

全国のオーケストラプレイヤーが集まる2013、2015年アフィニス夏の音楽祭in広島に参加。

2013年初のリサイタル『ハ長調のボヤージュvol.1』、2016年『春風のドイツ三大B vol.2』共にピアニスト大伏啓太氏と東京・山形と開催し好評を博す。

一生に一度はオケとコンチェルトを弾きたいと思い受けた2018年新進演奏家育成プロジェクトオーディションに合格し、仙台フィルハーモニー管弦楽団、指揮・鈴木織衛氏とエルガーのチェロ協奏曲を共演。

仙台フィル、山響メンバーとの室内楽「Concert A」として2019年山形・仙台公演、2020年アフィニスアンサンブルセレクションに選出され、JTアートホール公演に出演。

ラ・フォル・ジュルネ、Music from PaToNa、PMFオーケストラジャパン、都内プロオーケストラのエキストラなど様々な演奏会に出演。

近年では美術館や映画館でのコラボレーション企画演奏をする他、40〜50人規模の空間での室内楽も大好きで定期的に出演。2021年山辺噺館で半年かけて行われたバッハ無伴奏チェロ組曲全曲への挑戦は、バッハの新しい楽しみ方を提唱するシリーズとなり話題となる。

2018年~2023年3月まで山形大学地域教育文化学部客員准教授として専攻生、副専攻生にチェロを教える。

生きがいは寄席に行くこと。最近茶道を習いはじめる。

将来の夢は極上の音楽を(たまに落語も)楽しめる音楽カフェを開く事。