バッハの無伴奏チェロ組曲
週末いかがお過ごしでしょうか。
今年はお気に入りのトレンチコートを一回も着ることなく、夏になりそうです。
今日はサイトにアップした動画のことを。
ホームページに載せる為に便宜的に過去の演奏会から3つYouTubeに動画をアップしましたが、今の所他にYouTube展開の予定はありません。気分が変わる可能性はあるけど。
2016年のリサイタルから、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番。
自分の録音を聞くのは最初の1回目はまあこんなものかと聞けるけど、2、3回とだんだん粗しか見えなくなり聞けなくなっていきます。
本当はもっと自分と向き合う事が必要なんだろうなぁとは思いつつ。
4年も前の演奏になるともう色々変わっていて、直近のものよりは別人のような気分で見れます。
例えばわかりやすい変化で言うと、一曲目のプレリュードのボーイングは今全然違ったりとか。
あの時はあの時で頑張ってたなぁなんて思える瞬間も少しは。
2回目の自主リサイタルで、自主は演奏以外のマネージメント関係がまずめちゃくちゃ大変。。
全てを自分でプロデュース出来る事や一から作る楽しさはあるので、落ち着いたら久しぶりにやりたいなぁとも思ってきました。
6曲あるバッハのチェロ組曲は、チェリストが皆大切にしていていつも隣にある曲。
私もこの曲の面白さが全然わからなかった時期もあったように、初めて聞く人には取っ付きにくいと思う方がいても自然かもしれません。
出だしはなんか聞いたことあるけど、こんなに長いのかとかね。
今はどうにかこの面白さを伝えられたらなと思うけど、んー難しい。。
一人で宇宙を作り上げたり、聞き手にも想像力が必要な所は落語のような、講談の連続物みたいな感じにも近いです。
バッハは今の生活でも家で一番よく弾いています。
普段はやらないカザルスやジャンドロンとか、往年の巨匠から順番に演奏を聞き比べるのも楽しく。
なんとなくこの演奏を参考にしなければならないとか、時代の流行りとか固定概念で凝り固まっていたなぁと。その時その時、いろんなバッハがあって良いんだなと。
自分なりのバッハ像をもう少し形にして、30代のうちになんらかの形でバッハ全曲演奏が出来たらなと思います。
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